世論調査について(その1)。サンプル数よりも、偏りを無くすことが重要。
美少女VTuberみーちゃんが政治の動きや時事問題について解説する、みーちゃんの政治ちゃんねる様の動画。2018/10/03に公開。
内閣支持率や選挙の情勢調査などを目的とした世論調査が頻繁に行われています。
今回のみーちゃん動画では、世論調査についての話になってます。
誰が大統領に当選するかについて、230万人分のデータを取った会社が予想を外した一方、3000人分のデータしか取っていない会社が見事に的中させました。
この理由は、230万人分のデータを取った会社は、調査手法の影響もあって、サンプルが富裕層に偏ってしまい、アメリカ国民全体の意見を反映しているデータを取れなかった。その一方で、3000人分のデータしか取っていない会社の方は、サンプルが偏らないような調整を行ったことで世論を正確に把握し、予想の的中につながりました。
次は母集団とサンプルについての話。
内閣支持率を調査する場合に、日本国民全員にアンケートをとるのが1番ですが、現実的に難しい。このため、一部の人を傾向を見る標本調査を行います。この場合、全日本国民を母集団、取り出した一部の者をサンプル(標本)といいます。
ここで重要になるのは、母集団を反映するようなサンプルです。サンプルが偏っていたら、母集団を反映しなくなり、大統領選挙で230万人のデータを取った会社のように母集団の傾向を把握できなくなってしまう。
TwitterなどのSNSでのアンケート調査ですが、回答するのはフォロワーや偶然アンケートツイートを見かけた方に限定されることからサンプルが偏っており、とても日本国民全員の傾向を反映しているとはいえない。これでは世論調査としては信頼できないです。
SNSのフォロワーになっている者は、元アカウントと思想や嗜好など似通っていることが少なくない。この状態で調査をするのは、甲子園球場の周囲で支持する球団を調査することに近いかもしれない。
信頼できる世論調査をするためには、サンプルが多いだけでは適切とは言えず、「サンプルが偏らず、母集団の傾向を反映」していることが必要になってきます。
サンプルの偏りを無くすためにはサンプルの取り出し方が重要になります。メディアが世論調査の回答者をどのように選んでいるかについては、次の動画以降での解説になるようです。